SCROLL DOWN
「コスト削減を検討しているものの何をしたらいいのか分からない」「自社に合うコスト削減方法が分からない」など、コスト削減について悩んでいる企業担当者は多いのではないでしょうか。コストが少ないほど利益が増えるため、コスト削減は多くの企業での課題及び目標となっています。
しかし、そもそもどのようなコストを削減できるのか、どのようなコスト削減方法があるのか、などはあまり知られていません。そこで、この記事ではコスト削減の方法や実施するメリット、注意点などについて幅広く解説していきます。
コストとは、事業を運営したり売上を得たりするにあたって、必要な費用のことです。原価や経費、対価などを意味していて、事業のために支払うお金はすべてコストに該当します。具体的には、仕入れや商品製造といった「原価」のほか、人件費、オフィスの家賃、通信費などが挙げられます。
適切にコスト削減を実現できれば、支払いの無駄を削減することにつながり、企業の利益向上を期待できるでしょう。「売上に対してコストの割合が大きい」といった課題がある企業は、社内の無駄を見直し、積極的にコスト削減を図る必要があります。
コスト削減を実施するメリットは何が挙げられるのでしょうか。本項からは、企業がコスト削減を実施することで得られるメリットを解説します。
コスト削減を行うメリットとして、まず挙げられるのが企業の利益を増加できることです。そもそも利益とは、会社の売上からコストを差し引いたお金のことを指します。そのため、仮に会社の売上が変わらなくても、コストを下げることができれば、必然的に利益を向上できるのです。
そのうえ、コストを10%下げることの効果は、売上を40%向上させることとほぼ同じであるとも言われています。売上を40%向上することは、決して簡単なことではありません。しかし、10%のコスト削減であれば、日ごろの業務や環境などを見直すことで実現できる可能性は高いのではないでしょうか。
企業の利益増加のためにも、コスト削減は必須の目標であると言えるでしょう。
コスト削減を実施するメリットとして挙げられるのが、業務効率化につながるということです。コスト削減のために、業務のフローを効率化したり、無駄な工程を省略したりすることは多いです。つまり、コスト削減を通じて、業務効率化を実現できる可能性が高いと言えます。
業務の効率化を実現できれば、従業員の残業も軽減しやすくなるはずです。従業員のワークライフバランスを整えることができるうえに、企業が支払う残業代も削減できるため、両方にメリットがあります。
また、業務効率化に伴い生産性を向上できれば、さらなる売上向上も期待できるでしょう。売上の向上とコスト削減を同時に達成できる点は、大きなメリットです。
コスト削減によって浮いた分のお金は、従業員にリターンするといった活用法があります。基本給をアップしたり、賞与として分配することで従業員のモチベーションにつながるでしょう。また、コスト削減で浮いたお金で、オフィスの環境を整えたり、従業員の通勤しやすい場所にサテライトオフィスやコワーキングスペースなどにより拠点を設けたりすれば、「働きやすさ」を改善することにもつながります。
従業員にとって、モチベーションのアップや働きやすい職場環境は、帰属意識が高まる要因です。人材の流出を防ぐことができ、近年深刻化している「人材不足解消」の一助となるでしょう。
コスト削減によるメリットの一つが、自社への投資ができることです。コスト削減で浮いたお金は、自社での技術開発に投資したり、新規事業の初期費用として充てることができます。
自社にとって必要な投資にまわせるため、企業価値が高まる上に、将来的に売上の向上も見込めるでしょう。
コスト削減をするためには、どのような方法を取り入れたらいいのでしょうか。ここからは、コスト削減のアイデアとして、中小企業から大手企業まで導入できるアイデアをご紹介します。
コスト削減アイデアとして、まず挙げられるのが特定の業務を外注することです。人件費をかけて社内で対応するよりも、外注したほうがコストが低く済むケースは少なくありません。たとえば、専門性が高く未経験の従業員を対応できるように育成していくケースと比べると、すでに経験・知識が豊富なプロに外注したほうが安価な可能性があります。
また、専門性が求められない業務であっても、外注したほうがコスト削減につながる事例は多いです。1人あたりに支払う給料と実際の業務量が見合っていない場合は、とくにコスト削減の効果が高いと言えます。
採用方法を見直すことで、大幅なコスト削減を期待できる場合があります。採用方法として一般的なのは、「求人情報サイトへの掲載」「就活・転職イベントへの出展」などでしょう。しかし、求人情報サイトへ掲載するには掲載費用を支払う必要があります。そのうえ、求人情報サイトに掲載しても必ずしも応募があるとは限りません。仮に応募があっても、面接にまで至らなかったり、内定を辞退されたりするなど、採用におけるコストが重なってしまいます。
また、就活・転職イベントへの出展においても、会場を手配したり、会場費用を支払ったりしなければならず、大規模なコストがかかります。
一方、最近では大きなコストをかけない「ダイレクトリクルーティング」「リファラル採用」といった手法を導入する企業が増えてきました。ダイレクトリクルーティングは、企業からアプローチした参加者だけで小規模な説明会を実施する形式です。大規模な会場が不要であるため、コスト削減を期待できます。
リファラル採用は、企業の社員から紹介してもらうスタイルです。求人情報サイトなどへ掲載する必要がないため、コストをかけずに求職者を募ることができます。
コスト削減のアイデアの一つが、リモートワークの導入です。従業員が出社することなく、リモートで作業することが基本となれば、規模の大きなオフィスは不要となります。オフィスを縮小すれば、固定費としてかかっていた家賃を安くすることが可能です。結果的にコスト削減につながるといったメリットがあります。
また、リモートワークを導入すれば、デスクや椅子、その他の備品など余るものが増えるはずです。会議室にて再活用をするなど、コストをかけずに別のスペースに備品を確保することができます。
従業員の自宅に通信環境が整っていることが前提とはなりますが、環境の面で問題がなければ導入しやすいコスト削減アイデアでしょう。
コスト削減のアイデアとして、比較的取り入れやすいのがペーパーレス化でしょう。紙の書類は、1枚にさまざまなコストがかかっているため、ペーパーレス化ができれば大きなコスト削減が期待できます。実際、コピー用紙の購入費用だけではなく、インク代やカウンター料などもあります。そのうえ、気軽に修正できないため、プリントでミスしてしまうと再度プリントし直さなければなりません。紙の書類をメインにし続けることは、想定している以上にコストパフォーマンスの悪い状態なのです。
最近では、低コストで導入できるツールやサービス、アプリが増えてきています。既存の紙の書類を電子化できるスキャナや、簡単にDX化できるソフトなども多いため、自社に合うものを探してみてはいかがでしょうか。
コストを削減するにあたり、「オンラインでの対応」は欠かせません。たとえば、顧客や取引先との打ち合わせで移動すると交通費がかかります。遠方であれば宿泊費用も発生するでしょう。しかし、移動することなくオンラインで対応ができれば、交通費も宿泊費用もかかりません。遠方に顧客や取引先がいる場合はもちろんのこと、高頻度で客先へ足をはこばなければならないときにはメリットが大きいでしょう。
また、打合せやミーティングなどで使用するオンラインツールの中には、無料で利用できるものもあります。「googlemeet」や「Bizmee」などは無料のオンライン会議ツールの代表です。さらなるコスト削減を期待できるため、ぜひ選ぶツールにもこだわってみてください。
現在、掲載・設置している広告の費用が、そもそも自社にとって適正であるかを調査してみましょう。広告費は、企業にかかるコストの中でも比較的大きな割合を占める経費です。安価なケースでも数十万円はかかりますし、高額な例では数千万円にも及びます。また、規模の小さい数万円の広告であっても、一定期間支払い続けるとなるとトータルで見ると膨大な金額です。
そのため、「そもそもその広告が必要であるのか」「もっと安価な広告に切り替えられないのか」などを調べていく必要があります。とくに、広告として掲載しているにも関わらず成果が低い場合は、積極的に見直す必要があります。
契約している広告をすべて洗い出し、成果が出ていないものをきちんと確認しましょう。
コスト削減のアイデアとして、効果的なのがサテライトオフィスの設置です。サテライトオフィスとは、本社とは異なる場所に設けるオフィスのことです。地方に住む従業員の拠点として設けたり、地方進出のために新たに支社を設置したいときに選ばれています。
サテライトオフィスを設けることで、コスト削減につながる理由はさまざまです。たとえば、従業員の自宅近くにサテライトオフィスを設置すれば、通勤距離が短くなるため、支給する交通費を削減できます。また、本社の規模を小さくして、サテライトオフィスを設置したほうが、コストがかからないケースも多いです。
実際、サテライトオフィスの費用は1~2人程度の規模で月額10万円前後であることが多い傾向にあります。本社のあるエリアが家賃の高い場所である場合は、とくにコスト削減の効果を期待できるでしょう。
なお、静岡県富士宮市では、企業の地方進出・全国展開のサポートの一環として、サテライトオフィス誘致に力を入れています。地域資源が豊富な富士宮市は、さまざまな分野の企業が進出しているエリアであり、多くのビジネスチャンスが潜むまちです。
ぜひ、コスト削減及び企業の成長のために、富士宮市でのサテライトオフィス設置を検討してみてはいかがでしょうか。
【富士宮サテライトオフィス】
窓口 :富士宮市 産業振興部 商工振興課
電話番号:0544-22-1154
公式HP :https://fujinomiya-so.com/
コスト削減のアイデアの一つとして、ご紹介するのがコワーキングスペースの利用です。コワーキングスペースとは、「共働」のスタイルで利用するワークスペースを指します。さまざまな利用者と、コワーキングスペースの設備をシェアするのが特徴です。具体的な設備はコワーキングスペースによって異なるものの、デスクや椅子、通信設備、会議室などを利用者同士でシェアすることが多いです。
また、コワーキングスペースは、月額で契約する形式だけではなく、時間単位での利用もできます。そのため、「集中したいときだけ利用したい」「出社しない日だけ単発で利用したい」といった使い方も可能です。利用スタイルが多岐にわたるため、一人ひとりにマッチした使い方ができ、生産性や業務効率の向上を期待できます。
なお、静岡県富士宮市には、作業場所としてピッタリなコワーキングスペース「Connected Studio i/HUB」があります。富士宮駅から徒歩1分のアクセスの良さが特徴で、リモートワーカーやフリーランス、起業家など、さまざまな利用者が集っています。月額で利用できるだけでなく、1時間550円といった安価な価格で時間単位での利用が可能です。2,200円で1日利用できるため、コストを抑えやすいコワーキングスペースです。
ちなみに、Connected Studio i/HUBは、事業用住所として法人登記することが可能です。そのため、自社のサテライトオフィスのような感覚で、新たな拠点として活用できるコワーキングスペースでもあります。
コストを削減しつつ、別の拠点を設けたいときには、ぜひコワーキングスペースの利用を検討してみてください。
【Connected Studio i/HUB】
住所 :静岡県富士宮市大宮町31 澤田ビル1F/2F
営業時間:9:00~18:00(月額会員は24時間利用可能)
休業日 :土曜日・日曜日・祝日・その他
電話番号:0544-66-6880
公式HP :https://connectedstudioihub.com/access/
コストを削減するにあたって、いくつか注意点があります。具体的に、どのような注意点があるのか以下から見ていきましょう。
コスト削減を実施するにあたり、注意したいのが「サービスや商品の質への影響」です。コスト削減を目的として、極端に質の低い素材を仕入れたり、人の対応が必要な箇所を無理矢理自動化・システム化したりするのは避けましょう。コスト削減は、あくまでも目的ではなく「利益を高めるための手段」です。コストを削減した結果、サービス・商品の質が低下し売上が減少するような事態は望ましくありません。とくに、利益まで少なくなってしまうような事態は深刻です。
まずは、「なぜコスト削減をするのか」といった目的を明確にし、目的に合うコスト削減を目指していきましょう。
コスト削減を実施する際、従業員のモチベーションが下がるような取り組みを実施することは避けましょう。極端なコスト削減は従業員の働く意欲を下げてしまいます。具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
上記は、コスト削減を推進する企業でよくある問題です。結果的に、業務効率の悪化や人材の流出、生産性の低下など、さまざまな問題を招いてしまいます。
従業員のモチベーションは企業の成長に大きく関わる部分です。コスト削減を進める際は、従業員のモチベーションにも目を向けつつ、取り組みを検討してください。
この記事では、コスト削減のアイデアについてご紹介しました。さまざまなコスト削減方法がありますが、とくにおすすめできるのがサテライトオフィスです。サテライトオフィスは、安価に新しい拠点を設けるための選択肢であり、「本社のオフィスを縮小させる」「従業員の交通費を削減する」などの観点でコスト削減を実現できます。
コスト削減を検討している方は、サテライトオフィスの導入も候補として検討してみてはいかがでしょうか。
問合せ・申し込みはこちら
【よく読まれている記事】
サテライトオフィスとレンタルオフィスとの違いは?様々な形態のオフィスとの違いを解説